茨城県古河市の介護老人保健施設「けやきの舎(いえ)」で昨年7月、入所者の男性が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された元介護職員の赤間恵美容疑者(35)が事件当日、不審な行動を同僚の施設職員に問いただされた後、退職を申し出ていたことが捜査関係者への取材でわかった。
県警捜査1課などによると、赤間容疑者は昨年7月6日午後0時半ごろ、施設で、点滴用のチューブにシリンジ(注射筒)を接続し、入所者の吉田節次さん(当時76)の足から空気を注入し、血液が循環しない状態に陥らせて殺害した疑いがある。
捜査関係者によると、赤間容疑者が事件当日、施設内で不審な行動をしているのを同僚の職員が目撃し、別の職員が問いただしたところ、赤間容疑者は退職を申し出て、勤務時間が終わる前にそのまま辞めたという。吉田さんの血圧が急激に下がったことに巡回していた職員が気づいて、吉田さんは救急搬送されたが、約1時間後に死亡した。
県警や施設によると、赤間容疑者は昨年4月から介護職員として勤務し、研修中だった。赤間容疑者は看護師の資格も持ち、栃木県や埼玉県の病院で働いていたという。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル